優しさ
- 2008/07/23(Wed) -
叔母が直腸がんで亡くなったのですが、

気丈な叔母なので、お見舞いに行くと必ず座っている人でした。
めったに褒める人ではありません。

痩せた叔母は病人とは思えないほどよく話していました。

そして逢う度に必ず「●●(私の名前)は変わらないね。綺麗ね」
というんです。勿論いつもなら、そんな事言う人ではありません。

もう、後、数日だという知らせが来ました。
寝たきりで食べ物が喉に通らないので、半分位の大きさになっていました。

話をするのも辛そうでした。なのに、
「●●は綺麗だね」というんです。 胸が痞える思いでありがとうと答えて、
心の中では「叔母さんも綺麗よ」と言ってやりたかったんです。
馬鹿ですね。今でも後悔しています。
半分になるほど痩せた叔母にそんな事言ったら、失礼だろうと思ってしまったんです。
女はどんな時でも「綺麗」と言われれば喜ぶものだと思います。

帰り際にもう明日か、明後日だとわかっていましたが、
「おばさん、元気にしててね、また来るね」
と話しかけると、満身の笑顔で私に応えてくれました。
数日後に他界しました。

その顔を思い出すと今でも涙がこぼれます。

叔母の精一杯の別れと感謝の返事だったんだと思います。

クライアントさんのお見舞いの時も同じような経験をしました。
また、来ますね。とお話すると、薬のせいか、寝ていたのに
私に小さく頷くんです。「来てくれてありがとう」と無言で伝わります。
お話出来ない位の危篤状態でした。感謝の気持がお互いに通います。

優しさは「まっすぐな心」を与えます。
それ以上もなければそれ以下もない。これが本当の優しさだと思います。
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