どうしよう(^^;)の心理2
時間の事でした。
「正論だけど、わかるけど、出来ない人もいるんだよ」
のご指摘がありました。ありがたいお言葉ですね。考えさせてくれます。
今やれと聞こえてしまうらしい・・・そんな事一言も言っていないのにです。
でも、受け身の人は
「今、今すぐ、早く」と感じてしまうらしい。
そして、焦ってしまうから、どうしよう、やらないと叱られる、嫌われるとなって
自分を失うと教えて貰いました。
すると訳分からない事を口走ってしまうと。
人の心理はそれぞれですから、本当に難しいですね。
誰も急げと焦らせいないはずなんですよ。
でも、やれやれ催促されてされてしまうから、「できないよ」となると。
その生徒さんと話していると、思い浮かべるのがお父様のことのようでした。
叱られる時、なんて言えば正解なんだ?なんて言えば叱らないんだ?
怖いよ~
という恐怖が蘇るというのです。早く言わないともっと叱られるという恐怖です。
私も母は絶対の人なので、中学生まではもの凄い圧力が恐怖でした。
全てが命令で、その通りにしないと不機嫌になって、手に負えない剣幕になるんです。
それがもの凄い恐怖でした。
だから、私もその恐怖は分かります。
でも、私の父は全てを受け止める優しい人でしたから、私を一度も叱ったことがありませんでした。
両親が夫婦喧嘩をしていて、私が泣きながら父親を叩いています。
父は、その私を抱き上げて、優しくあやすんですよ。抱かれながらも泣いて、頭をペタペタ叩いて
いました。
父は、私を叱りません。物を壊しても、何をしても、怒らない人でした。
大好きだっんです。父の膝の中が私の椅子でした。
母が、物を壊すとわたしのせいにして、父に言い訳していたくらいでした。
文句一つ言わない人でした。
父っ子の私は母の冷酷さや不条理さが苦しくても父の愛に守られていたんだと思います。
いつしか、母のようにはなるまいという、反面教師になっていました。
母に対する恐怖は中学で卒業出来たんです。
でも、お話してくれた方はその愛がなかったと教えてくれました。
その恐怖が蘇るから、人の顔色が怖いとお話してくれます。
どうしようの恐怖は正論じゃ、克服出来ないのかもしれません。
時間がいるんです。
その人は今のご自分を分析出来る位に変わりました。
こうなってくると、自分がしっかりしてきます。弱い自分、強い自分が解って来ます。
私に時間なんだよと教えてくれるほどご自分を分析しているんです。
ここまでかかるのに5年かかったと。
そうなんですよね。心の病気は時間がかかるんです。
心の痛みには時間が必要なんですよ。
どうしようは受け身なんですよ。
だから、他人からの受け身になるのではなくて、
自分は、どうしたらいいのかの対処へと気持ちをシフトできるように
何度も躓きながら、変わっていくしかないんですよね。
癖を直すには、無意識から意識へと持ってこさせることです。
それには、「どうしよう」という気持ちがまた始まったよと気づくことへの、
繰り返しが必要になるんです。
「どうしよう」となったら、「どうしたらいいのか、何ができるのか」という自分ができる事は
何があるか?という意識へシフトする。
今までと違う思考になるように、意識する作業をしていくしかないですよね。


