面倒くさい
またまた、いい知らせです。不登校気味だった高校生のお子さんが毎日通っていますという報告をいただきました。
嬉しいです。
そのお母さんには 「何も言わないでほしい」 という注文を私はしました。喧嘩しない。説教しない。何も言わないで。
「何も言わない」 という事がどれだけ大変かとつくづく思いました。
ゲームばかりしていたら言いたくなります。寝てばかりしたら言いたくなりますよ。
10年前の私の子供もそうでした。何を言っても聞く耳何て持たないです。
今それがしたいのだから、我慢がストレスになるのであって、我慢しないで思い切りやりきってから、勉強するとか思いそうです。
そのうちに脳みそが疲れて、勉強なんて手が付けられる余裕なんてなくなります。
本人はこの眠気が予想外なので、「明日はやるよ」・・・そしてゲームから始まって脳みそが疲れて眠気。
この繰り返しなのでしょう。
そのうちに楽しくて、やりたい事をしながら、やりたくない事は後回しという順序が出来上がります。
やりたいことは全力ですから、悪影響でもやり続けます。
そして疲労困憊で困難を避けてもなくとかなる。それでいいという思考が当たり前になる。
困難をやらないで過ごすから、大人になった時困難から逃げます。
やらないでいいという思考回路ができあがってしまうから、困難は避けるのが当たり前。
そして困難をやらなければならない人がどこかに居ないとなりません。その人に対して済まないと思うどころから
その人は「やりたい人」と思い込むことで解決。自分のしりぬぐいをしてくれたとは思っていません。
こんな思考を作り上げた家庭の環境に問題ないと私は言えない。
不登校になる理由はたいていはご家庭の場合が多いです。
多分学校が嫌なのだから、原因は学校と思いたいてじょうけど、いやいや違ったりしますから。
私はお母さんに朝、ご飯の匂いをさせてほしいとも伝えたと覚えています。
赤ちゃんになっているので、沢山甘えさせてあげましょうとも伝えたような気がします。
でも、学校は行ってもらわないとなりません。お母さん、頑張ってです。
このお母さんは休みたいなら考えて決めなさいと思って「休んでいい?」と訊かれても黙っていたそうです。
その結果学校に行くとなるのですから、これがその子には良い結果でした。
喧嘩したら、その次の日、言い過ぎたし、そんなに休みたいならと思ってしまうとしたら、喧嘩しない方が良かったことになります。
学校行きなさいと言っても行きませんよ。
勉強しなさいと言ってもしないのと同じ。
本人は行かなきゃならないのはよくわかっています。でも、今楽な方に行きたいのです。面倒な事はしたくないのです。
お母さんは同じことをしていませんか?
ご飯作るの面倒だから手抜き。
今日はかったるいからパート休み。
そんな姿をなにげに見せていたら、お子さんは心の中で「そうやってもいいんだ?」
という事を学んでいきます。
自分は良いんだけど、子供には叱る。子供にはさせる。
子供は見ています。「そんな人のいう事なんて聞くもんか」と思っても仕方ないと思います。
まずはご家庭の環境を見直してほしいと思います。出口を早く見つけましょう。
何か問題が起きたらすぐに学校と言わず、ご兄弟、姉妹がいるご家庭だと同じ愛情をもって接していても、お子さんの気持ちは複雑なものです。
真ん中の娘はよく言っていました。
「今日もお兄ちゃんと妹の好きなおかずだ。なんで私の好きなのがないの?」
勿論そんな気持ちで作っていません。真ん中の子も好きだと思っていましたから。明日ねという言葉では満足てませんでした。
25歳の今ですら、真ん中の娘は私を独り占めする時間を欲しがります。
わかっているようで、わかっていないのが身近な家族の心なのかもしれません。
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