呼吸の呼
呼の字は息をはくという意味がある。
呼の字が先に来ている。
はいて、吸うのか?と疑問になる。
腹式呼吸をしてみるとわかるのだが、はく方がなかなか難しい。
下腹(腹筋) を意識して呼吸をしないと腹式呼吸ができない。
そして息を吸う時は一度大きく吐いてから吸うと楽に吸える。
はく は体内の二酸化炭素を出したいから。体の中に多くたまってしまう二酸化炭素を意識的に出し切るという事をしていく。
すると、自然に多くの新鮮な空気を身体が要求するので、息を吸いたくなる。
いらない二酸化炭素を出し切り、多くの酸素を取り入れて、身体の隅々に酸素を送りたい。
わざと苦しいところまで追い込んでいく呼吸法を取り入れているのだか、これは自己コントロールの目的がある。
酸素を沢山とろうとすると、過呼吸になる。息が吸えないと思うから余計沢山吸いたくなる。身体の中では酸素は十分あるのに、意識の方で吸わなきゃと指令を出しているが、上手に体の中に空気が吸い込めないから、呼吸ができない、死んじゃうという意識となってパニックになる状態。
論理を知るとかなり冷静になる。
実は吸うより、はく方が重要で、はかなければ酸素が入っていかない。過呼吸になるとビニール袋を渡されるのは二酸化炭素を体内に入れる為だろう。
はくという事をコントロールすることができるようになると、意識も同時にコントロールできる。
この「苦しい」という意識をなんとかできれば、30秒は辛くない。
一気に、はききって30秒息を止めるのではなくて、少しずつはき出すということをしていく。
30秒間のはき出す分量を覚えればいいだけの事。そして「苦しい」という意識を少しでも長く持ち上がらないようにできる自分になる。
歌を歌う人、笛、管楽器など、呼吸を使うことを普段からしていると、はくより、時間をかけて吸い続ける事の方が難しい。
一気に吸う事を身体が覚えていて、はき続けながら歌や演奏をするという事が自然だからだろう。
普段とちがう呼吸方法を覚えて、体内の酸素を入れ替える時間と、意識コントロールを毎日 3分作ってみてはいかがだろう?
毎日と言うのが重要で、3分の時間がない(できない)と言い訳する人は意識のコントロールが出来ていないかな?
できるように、行動をコントロールする、自分をコントロールするのに、役立ててほしい。
この3分が毎日続けている人は、やればできるを身体で覚えていく。
毎日するという約束を3分ならできるという意識まで持っていけたら、約束を守り通せる自分に対して、信じることができるようになる。それが自分を信じるという字のまま自信に変わる。
できない言い訳を言う人、言い訳言えたら、叱られないで許される、気持ちが楽になる。相手が了解するという錯覚を早く消した方がいい。自己防衛の為だろうが、何の役にも立たない。却って逃げ方だけを覚えていて、いざと言う時には何も力がついていない。
できる方法を思考する力をつけていく事が生きていくうえで役に立つのだと思う。


